広東省前海を中心とした「中国ブルーファイナンス改革試験区」の創設目指す
提供元: Newsgd.com
発表時間: 2021-12-16 09:12
「広東省海洋経済発展第14次5カ年計画」が12月14日、発表された。
計画では、同省深セン市の中国の特色ある社会主義先行モデル区が、海洋経済の質の高い発展の先行試験を行い、「蛇口-前海-海洋新城-光明」を結ぶ西部海洋科学技術革新回廊と、「塩田-大鵬-深汕」を結ぶ東部向海発展回廊を建設し、より多くの国際組織・機関を誘致し、世界的な海洋中心都市の構築を支援すると打ち出した。これは深セン市の第14次5カ年計画で言及された目標でもある。
計画では国際海洋開発銀行の設立を推進し、深セン前海を中心とした「中国ブルーファイナンス改革試験区」の創設を積極的に目指すと打ち出した。深セン証券取引所や上海証券取引所南方センターなどの資本取引プラットフォームと連携し、海洋関連企業の国内外多層資本市場での上場やデットファイナンス発行を支援し、各種資本の誘致による海洋関連企業への株式投資拡大などを誘導する。
計画では、ブルーファイナンス産業の発展を加速させ、条件の整った銀行業金融機関が海洋金融事業部を設立し、海域や無人島の使用権や建設中の船舶、遠洋船舶などの担保・抵当融資を行うことを奨励する。
計画で指示された海洋科学技術革新プラットフォームについて、深センが担う任務は国家深海科学観測センターの設立、深海先端科学研究・技術・装備の研究開発を重点とする中国深海科学革新基地の建設、国家南方海洋科学城の建設計画などとなっている。
計画では革新的な人材教育・育成モデルを打ち出し、深センのハイレベル海洋大学の設立を促進する。中国海洋大学深セン研究院、ハルビン工程大学深セン海洋研究院を設立し、省内の大学が海洋関連の専門と学科を増設することを支援し、中山大学、広東海洋大学、南方科技大学などの大学が優れた特色のある海洋学科の建設を加速させることなどを推進していく。