深セン概要
提供元: 深セン市政府ポータルサイト
発表時間: 2021-06-25 08:06
発展ビジョン
深センは中国全土の経済中心都市・科学技術イノベーションセンター・区域金融センター・商業貿易物流センターであり、その国際的な知名度および影響力は絶えず拡大しています。我が国で最初に改革開放が実施され、且つその影響が最も大きく、最良の経済特区を建設した経済特区として、深センは新時代の先頭に立つパイオニアとなり、ハイクオリティな小康社会(ゆとりのある社会)を全面的な実現を目指しています。更に粤港澳大湾区(グレーターベーエリア)の建設を推し進め、中国の特色ある社会主義の先行モデルエリアとなることを目指して前進、社会主義現代化強国のモデル都市となるために、日々精進して参ります。
地理的位置
深センは中国南部の海浜都市であり、香港に隣接しています。北回帰線の南に位置し、その経緯度は東経113°43’から114°38’の間、北緯22°24’から22°52’の間に位置しています。深センは広東省の南部、珠江口の東岸にあり、東は大亜湾と大鵬湾に臨み、西は珠江口と伶仃洋(れいていよう)を臨む場所にあります。南の深セン河は香港とつながっており、北は東莞・恵州と接しており、南海と太平洋を結ぶ広い海域を有しています。
自然資源
深セン市の総面積は1997.47km2、市内には流域面積1㎢以上の河川が計310本、9大流域の水系に分類されています。深セン市の海洋水域の総面積は1145km2です。深センの広大な海域は南海及び太平洋を結んでいます。海岸線の長さは260.5km、大梅沙・小梅沙・西湧・桔釣沙などの有名なビーチ、大鵬半島国家地質公園・深セン湾紅林(マングローブ林)・梧桐山郊野公園・内伶仃島などの自然生態保護区を有しています。
気候
深センは亜熱帯気候に属し、温暖で快適な気候で、降水量が豊富です。年間の平均気温は23.0℃、雨量が非常に豊富であり、平均年降水量は1935.8㎜、平均日照時間は1837.6時間です。
都市略史
「深セン」の地名は史籍において1410年(明・永楽八年)に初めて確認され、清朝初期に「墟」と呼ばれる「市(いち)」が形成されました。現地の言語風俗では、田と田の間の溝を「圳(セン)」または「湧(ヨウ)」と呼称します。「深圳」は特に水が豊富で、村のはずれに深い溝があることから名付けられました。1979年、***と広東省は深セン市を設立することを決定しました。1980年8月、全国人民代表大会常務委員会は深セン市に経済特区を設置することを承認しました。
市の樹及び市の花
1986年、ライチの樹とブーゲンビリア(ココノエカズラ)がそれぞれ深セン市の「市の樹」と「市の花」に選ばれました。2007年、マングローブが深セン市第二の「市の樹」に選ばれました。
行政区画
深センは中国広東省が管轄する市であり、国の副省レベルの「計画単列市」となっています。深センは福田区・羅湖区・塩田区・南山区・宝安区・竜崗区・龍華区・坪山区・光明区・大鵬新区の9つの行政区と1つの新区を管轄しています。2010年7月1日より、深セン経済特区の範囲は全市にまで拡大されました。2018年12月16日、「深汕(深センとスワトウ)特別協力エリア」が正式に設立されました。
人口構成
深セン市が設立されて以来、その人口は非常に急速に増加しており、2019年末までに、定住人口は1343.88万人に達し、前年度末より41.22万人増加しました。そのうち、戸籍人口は8.8%増加して494.78万人、定住人口の36.8%を占めています。一方、定住している非戸籍人口は0.1%増加して849.10万人、63.2%を占めています。改革開放政策及びその特殊な地政学的な環境によって、深セン文化は開放性・包容性・創造性が育成され、新興の移民都市となり、独特な移民文化を形成しました。近年、深センは中国の「最も経済活力ある都市」「最も創造力ある都市」「最も農民工から人気のある都市」に選ばれました。
経済的地位
深センは珠江デルタの最前線に位置しており、中国香港と中国内陸部を結ぶ架け橋です。中国の制度革新や対外開放拡大などの面において、実証実験およびモデルという重要な使命を担っています。中国のハイテク産業・金融サービス・海外への輸出貿易・海洋運輸・創意文化などの面において、重要な地位を占めています。
深センのGDPはアジアの都市のトップ5にランクインしています。2019年度深セン地域のGDPは6.7%増加して2.69兆元になりました。また、2020年度上半期の深セン地域のGDPは0.1%増加して1.26兆元になりました。2019年度管轄区域歳入は9424億元、そのうち地方一般公共予算収入は6.5%増加して3773億元、2020年度上半期の地方一般公共予算収入は2.03千億元でした。2019年に新たに登録された企業主体は50万社余り、支社や傘下機構も含めれば、320万社を超えています。28万人の人材を新たに導入、これらの人材は市の発展に更なる靭性と活力を与えています。
言語及び文字
深センは中国語(マンダリン)を主な言語としています。多くの公共サービス機構・専門人員及び商工業界人員が英語によるサービスを提供しており、多くの若年層は英語・広東語で会話ができます。「深セン市民外国語トーク」など、毎年様々な形で外国語学習イベントを実施し、公共サービスにおける外国語普及率を高め、市民の外国語使用能力を高めるよう取り組んでいます。
交通運輸
深センは水路・陸路・空路・鉄道・港が揃っています。2019年末の時点で、深セン港は15個の20万トン級のコンテナを受け入れることができるバースを有し、港としては華南地域の超大型コンテナ船舶の最優先の停泊港となっています。深セン駅・深セン北駅・深セン東駅など12駅があり、贛(江西省贛州市)深高速鉄道の建設が加速しています。また、広深港高速鉄道は国境を越えて香港まで連結しており、全国の重要な鉄道の中枢になっています。深セン宝安国際空港は国際的なハブ空港であり、60本もの国際航路を運営しており、うち4航路は香港・マカオ行きであり、中国十大空港の一つ、世界百大空港の一つとなっています。
深センは中国で最多の口岸(出入境審査場)数及び最大の出入境者数・車両交通量を誇る口岸都市です。中国で旅客数最多の旅客出入国陸路審査場の羅湖口岸、24時間通関可能な皇崗口岸、及び中国初の内陸部と香港を地下鉄でシームレスに結ぶ地下鉄出入国審査場の福田口岸、「一地二検(内陸部と香港の出入国検査を一か所で同時に行う)」が導入された中国初の総合的な陸路出入境審査場の深セン湾口岸などを含む中国国務院から対外開放を許可された1類口岸を15箇所有しています。
2019年、深センは深セン空港にトランジットする外国人に144時間のトランジットビザ免除政策を実施し、ローマ・テルアビブなど行きの15本の国際線を新たに追加しました。その結果、国際旅客輸送の行き先は60都市にも達しており、空港の旅客数は5000万人を突破しました。そのうち、国際旅客数は500万人を超えており、32%増加しました。2020年度上半期、深セン空港の旅客数は1418万人でした。
社会治安
深センは全国で最も安全・安定・公平・法治を兼ね揃えた最良の環境を備えた都市となるよう努力しております。深セン市公安局は「スマート新警務」の高度な運用を全面的に推進しており、そのうち「深微(深センウィチャット)」プラットフォームは革新的な「顔認証」「スマホ政府」などのモデルを打ち出し、「ゼロランニング(窓口に足を運ぶ必要がない)」業務112項目、「ワンランニング(窓口に直接足を運ぶのは1度のみで可)」業務148項目をオンラインで実施し、福祉民生警務事項の「オンライン化」「最寄り化」「全市内共通化」を実現しました。市民の深センの公安に対する満足度は連続3年間、広東省第1位にランクインしています。